細々、山に生きる

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林業を強くする合理化施業

「次世代フォレストイノベーション研究会」という、立派な名前のついた会が、信州大学農学部で開かれ行ってきました。
行政、研究者、林業事業体やその関連企業の経営者、学生の他、現場で山仕事をしている仲間も数名、作業を切り上げて参加していました。
いかにも大学という、知的な雰囲気が漂う空間での会でした。

この研究会は3回構成で今回は第1回。「木材生産システムの現状と課題」がテーマです。
2回目は流通と加工。
3回目は木材利用。
という川上から川下へとテーマが流れる構成です。
今回は、信州大学の先生、林業機械レンタル会社の方、森林組合の方、県職の方が発表されました。

どの方も、如何に丸太の素材生産性を上げていくかということを課題として語ってくれました。

高性能林業機械の紹介、海外の林業機械の導入例などは確かに目を見張るものです。海外の林業機械を導入し丸太の生産性が18m3/日・人を達成した事例もありました。(私が今年1月に入った現場は2m3/人・人でした。)機械にGPSとPCがつけられ、機械が作業している場所における、地図データと森林のデータを画面上で照合できる事例もありました。

より高性能な機械を使い、如何に合理的に生産するか。というのが今の林業の流れなのでしょう。


確かに、そのような林業を取り入れることも大事かもしれません。

しかし、日本は、特に長野県は、小規模面積の山林を所有する林家が多いという現状があります。
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         図1:保有面積別、林家戸数(参考:2010年世界農林業センサス)

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         図2:保有面積別:保有森林面積(参考:2010年世界農林業センサス)

ご覧のとおり、林家の半分以上は3ha未満の小規模山林地主です。
個人有林の大部分がそうした小さな所有林で構成されているのです。この傾向は長野県では特に高いこともわかります。

山村では旧来、小規模ながら、1軒1軒が山に関わってきました。生産性を高めるために、高額な機械を所有する事業体に林業を一括して担わせることも、大切ですが、住民個人と山との関わりを弱めるようなことは良くないと思います。山村では皆が半林半Xだったのではないでしょうか。

里山に関しては、個人や、地域の一人親方、小規模な事業体が山に関わり、比較的広い面積の共有林や、市県有林が広がる奥山の施業を、今回発表された合理的な方法で施業して行くという2本立ての考え方も必要ではないかと思います。

帰りがけ、先日伐採し、割って薪にしてあった木をトラックに積み込みました。それを見ていた、その山の所有者さんの子どもたちが一緒に積み込みを手伝ってくれました。
山に関わる人まで合理化するような、さみしいことはしたくないですね。
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by k1ro_kanai | 2012-08-30 23:00 | Comments(0)

住みよい住環境つくり

伊那市内の森に囲まれた1軒屋。

敷地内の枯れたカラマツの伐採と、ヒノキの枝落としを先週行いました。

枯れたカラマツです。枯れて3年になるそうです。倒れてくる心配があり伐採することになりました。
BEFORE
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AFTER
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敷地内の植栽を痛めることなくうまく伐採することができました。
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また、道路に大きく茂り出たヒノキの枝。夏は風が通らなく、冬は日光を遮り、道路が凍結してしまうということで、枝落としと、2本伐採をしました。
BEFORE
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AFTERE
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林業技術を、山造りのみならず、住環境造りにも生かせることは光栄なことです。
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by k1ro_kanai | 2012-08-26 22:14 | Comments(0)

樹上の妙技

諏訪湖を見下ろすお寺の墓地。

斜面に生える樹齢100年を超すアカマツの伐採の補助をしています。

下にはお墓があり、そのまま木を倒すことができません。どうしても機械化できない作業です。

伊那谷の若き木のぼりの名手が登場。木のてっぺんから切り落としていきます。
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切った幹や枝は、”リギング”という操作でロープを使って定位置に落とします。

手に汗握る作業。現場には緊張感が漂います。
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地上20m以上で作業する切り師は体力も気力も相当なものでしょう。

明日以降も安全作業でよい墓地環境の整備に努めたいと思います。
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by k1ro_kanai | 2012-08-22 22:16 | Comments(0)

山から畑へ

伊那市内で有機農業に取り組んでいる農家さんを訪ねました。

この方は、私がこの春伐採した木の枝をチップにしたものを畑の土に混ぜ使って頂いています。
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チップを放置しておくとそこで発酵してそれなりの堆肥ができるそうです。しかし、こちらの農家さんは、発酵させずそのまま土に混ぜるという方法を実践しているそうです。
混ぜられたチップに微生物がよってきて窒素を生産してくれるというのです。窒素分のみならず、より多くの微生物とともに作物が育つ環境を作ろうというのです。
しかし、この過程で、元々土壌中にあった窒素が消費されるため、新たに生産される窒素もともとの窒素量を上回ってくれるかどうかが、鍵のようです。

チップを混ぜた土で育ったトウモロコシとトマトを生のままかじらせていただきました。ものすごく甘くておいしかったです。

私は、土のことに詳しくありませんが、奥が深いようです。

木を伐採する際に、枝葉は使い道がなかなかないのが現状です。こうして肥料として価値のあるものになってもらえればうれしく思います。

農家さん、頑張ってください。
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by k1ro_kanai | 2012-08-12 22:11 | Comments(2)

信州伊那谷ー山から社会を考えよう
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