細々、山に生きる

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アカマツの枝も、活かす

林内に放置されがちな間伐材の枝葉。かつては、二宮金次郎像にも象徴されるように枝葉も重要な燃料として使われていました。

何か枝葉の活用法はないものかと思っていたところ、「アカマツの枝葉」がほしいという連絡を受けました。

アカマツの枝葉でつくられる正月飾りの「三段松」を出荷している業者の方からの注文です。
三段松は枝の主軸から枝葉が横方向に3段階に伸びている部分です。長野県でも北信地域の一般家庭で伝統的に使われてきた松飾りだということです。毎年12万本も売れるとのこと。
これが三段松です。
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毎年、北信地域で調達していたらしいのですが、枝をとれる松がなくなってきたらしく、伊那谷まで探しにきたそうです。

間伐後に放置されてしまう枝葉を生かせるなら是非、と思い、三段松集めに協力させてもらうことにしました。

注文は3000本です。何本のアカマツを倒せばこれだけ集まるのか、見当のつかないままとにかくやってみることにしました。
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いい部分が折れてしまっていたり、枝が曲がっていたりとなかなか集まりません。現在のところ1日200本くらいずつ集まっています。

松の葉を枯らさぬよう早い時期からの収穫はできません。年末の店頭販売に間に合うように11月末から12月中旬までの短期集中で集めます。しばらく忙しい日が続きそうです。
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by k1ro_kanai | 2012-11-26 22:11 | Comments(0)

アカマツを活かす

ここ伊那谷北部の上伊那地域は、アカマツ林の割合が多い地域です。民有林に占めるアカマツ林の割合は28%で長野県内で最大の割合です。
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(伊那市内のアカマツ林)
「木曽ヒノキ、伊那マツ」とも言われ、伊那のアカマツは真直ぐで素性がよく、材としても重宝されてきました。

そんな伊那地域のアカマツ林が、南から北へと松枯れ病に侵され始めています。

夏から間伐作業に入っている伊那市内の河岸段丘地に広がる約1haの森林もアカマツ林です。

この林は、松枯れ病の先端地域に位置します。これが松枯れ病にかかったマツです。
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胸高直径50cm、樹高25m超の立派なアカマツが枯れてしまっています。林内では5本に1本が枯れた状態です。

「アカマツを中心に間伐して他の樹種を生かしてほしい」という山主さんの要望にこたえての間伐です。
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真直ぐで太い部分は市場へ、細い部分は薪として販売します。今回は工務店さんからの直接注文があり、特に良い材については直接販売させて頂くことができそうです。

松枯れ病が侵入した地域のアカマツはいずれほぼ全滅するといわれています。松枯れに対して様々な防除も試みられています。ただ、それ以上に速い速度でマツが枯死しています。ただ枯れるのを待つのではなく、枯れてしまう前になんとか活かしたい。

マツの産地、上伊那の意地です。
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by k1ro_kanai | 2012-11-14 22:30 | Comments(2)

秋深まる

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信州大学農学部ゆりの木並木
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by k1ro_kanai | 2012-11-12 22:02 | Comments(2)

間伐できない理由もある

木曽谷の山麓へ木を切りに行ってきました。どの家にも薪が大量に積まれています。冬への準備が整っています。
今日の現場周辺では手入れされている森林が多いと感じました。
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下の写真の林を所有するおじさんが現場に来てくれました。植林後25年のヒノキ林だそうです。
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枝打ちされ、素性も真直ぐ伸びています。やや込み合っているかなと思って見ていると。山主さんが、

「なかなか、間伐ができんのだよ」とおっしゃいます。

実際に木を切る技術も体力もありそうな方です。どうしてだろう。。更に続けて言うことには。

「間伐するにはお酒をよっぽど飲んでな、そいでえいやっ!て切らんといかん」とおっしゃいます。

お分かりでしょうか?要は、もったいなくて間伐出来ないということです。自分で植林し、下草刈りをし、枝を打ってきたヒノキの林です。1本1本に愛着があり、どれも立派に見え、なかなか切ることができないと言うのです。

だから、お酒をのんで、踏ん切りをつけて切る、ということだそうです。もしくは、間伐を人に
頼んで自分が見ていないところで済ませてもらうとも言っていました。

1本1本の木に思いが詰まった山。
今後私はそういう山を相手に仕事をしていくことになると思います。その思いを組んで、丁寧に山に向き合っていきたい。そう、思いを新たにさせて頂いた一日でした。
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by k1ro_kanai | 2012-11-12 00:05 | Comments(0)

山を見る目

秋深まるこの時期、山の木々は色とりどりに色づきます。

この時期、山の色からそこに生えている木を判断することができます。

こちらは中央アルプス北部山麓。
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黄金色はカラマツ林。写真に出ている左の山(経ヶ岳2296m)は頂上付近までカラマツが植えられています。カラマツは落葉針葉樹でこの後落葉し、また春に緑に芽吹きます。

緑色はアカマツ林です。比較的里に近い所に見られます。

灰色はミズナラ、ダケカンバ、ブナなどの広葉樹林です。この時期落葉し始め、白っぽい幹の部分が遠くから灰色にみえます。

この灰色の広葉樹林の中に点在する黒い部分は、モミ、ツガ、トウヒ、シラビソなど、亜高山帯に見られる針葉樹です。南アルプスや中央アルプスの奥山で人の手が入っていない部分ではこうした樹木の巨木に出会うこともあります。

ぜひ、この時期、そんな目で山を見てみてください。
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by k1ro_kanai | 2012-11-04 22:07 | Comments(0)

信州伊那谷ー山から社会を考えよう
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