細々、山に生きる

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100年後に想いを馳せて

ブナの森をつくりたい。
そんな山主さんの想いに共感し、昨年から森づくりにお手伝いをさせて頂いている山があります。

アカマツを中心とした針葉樹の伐採、搬出を行ったのは去年の夏。冬の間、山主さんとその仲間の方々が伐採後の枝を片づけたり、歩道をつくったりして、とてもきれいな状態になりました。大変な労力だったと思います。
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そして今日、いよいよブナの植林です。

ブナは非常にゆっくり成長する樹木。100年、200年かけて大地にしっかり根を張り、育っていきます。ブナ林は保水機能が高く、災害にも強い森です。ブナ林は雨水がゆっくりと地下に浸透する天然のろ過装置。きれいで豊富な地下水も蓄えます。また、ブナの実は山の動物たちの食糧にもなります。

そんな100年後をイメージしてブナの木を植えさせてもらいました。
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by k1ro_kanai | 2013-04-29 22:16 | Comments(0)

建築と繋がっている林業

伊那地域のある工務店は、家を建てる際、施主さんの所有林の木を使って家を建てる試みをしています。この取り組みは人気が高いようで、施主さんの親世代の方々からも「是非息子の新居に、俺が育てた山の木を使ってくれ」との要望もあるようです。

この工務店から木の伐採を頼まれることが多くなりました。使ってくれる方の顔が見える嬉しい仕事です。当然、緊張感も伴います。
どのような段取りかというと・・・
まず、図面と必要な部材リストを把握します。(①②③・・と部材がどこに使われるか一目瞭然。)
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部材は製材後の寸法なので、丸太でどれだけの太さが必要か1本1本計算して行きます。
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必要な丸太の寸法のリストを作ります。
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実際、山へ行き木を見ます。立地条件、木の状態、腐りや曲がりはないかなど、確認して、切る木を定めます。部材の用途や使用箇所によって使う樹種、節の有無、1つの丸太から2部材以上とれるかなど考えながらの選木です。
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この木は吹き抜けに使われる6mの通し柱です。6m先まで真直ぐでそこの直径が18cm強の必要がありましたが、実際倒してみるとほぼぴったりでした。
無駄な伐採は避け、1本の木からなるべく多くの部材を取れるように考えます。
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良い丸太かどうかは切ってみなければわかりませんが、切る前の状態で丸太の中の腐りの有無や樹齢など推測する必要があります。この能力を養うには経験しかありません。
今回、私はまだまだ経験が浅く、無駄な木の伐採や太すぎる木の伐採もしてしまいました。そして何より、判断に迷い、時間がかかってしまいました。
しかし、私にとって「家の図面を見ながら伐採を試行錯誤すること」は大変面白い仕事です。今後どんどん腕を磨いていきたいと思っています。

こういう林業と建築の中間的な職業があってもいいのでは?!と感じます。
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by k1ro_kanai | 2013-04-26 20:23 | Comments(0)

運材お願いします

今日は伐採現場で丸太を運材してもらいました。

林業界には丸太を専門に運ぶ運材屋さんがいます。個人でやっている人や、企業としてやっているところがあります。

上伊那地域にも数名の方がこの仕事をしています。近年、多くの森林が伐採期を迎えているとともに、造林面でも搬出間伐が主流になっているため、この運材屋さんが忙しいようです。

今日の運材屋さんは木曽の業者の方にお願いしました。このトラックにおよそ10m3の丸太が乗ります。
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およそ2時間で2台分の運材をして頂きました。さすがです!今回は一度の運材量が多かったこと、また、運材先の市場までの距離が短かったことで、運材費も安く済ませれました。

ちなみに今回は1m3当たり2300円で運材をお願いできました。それでも、今回運んだアカマツ、カラマツのこの時期の市場での相場は1m3当たりおよそ8000円程にしかなりません。つまり売り上げの約1/3を運材屋さんに支払うことになります。
伐採費用、搬出費用を考えると、ほとんど山主さんに返金できないのが現状です。

我々きこりは奮闘するしかありません。
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by k1ro_kanai | 2013-04-16 20:49 | Comments(0)

松枯れ対策頑張っています

以前ブログで紹介した、マツ材線虫病、通称松枯れ病。現在ここ伊那谷で蔓延の兆しがあります。

伊那谷における松枯れ病の現在の北限ラインの更に北に、南箕輪村の大芝高原という広大な平地林があります。下図の☆の部分が示す緑色の森が大芝高原です。
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この平地林にはアカマツが多く生育しています。

村は大芝高原にある1万本以上のアカマツを松枯れ病から守るために、予防の薬剤を樹管注入してきました。上伊那森林組合などが請け負い、年間5~600本ずつ注入しているそうです。
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【出典:伊那毎日新聞社】
村では「松くい虫対策の募金」を行い、その寄付金を松枯れ対策に充ててきました。私も先日わずかながら寄付してきました。
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しかしこうした薬剤注入にかかる費用は年間1000万円~2000万円。村の予算50億円の中でも大きな比重を占めます。しかも、1度薬剤注入をしても効果は5年です。

村は南箕輪村森林経営計画を策定して、高原内の一部のアカマツ林を樹種転換する方針を決めました。

村内の小学生が高原内でドングリを拾い、学校の土に蒔き、育ててまた植栽するということです。
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by k1ro_kanai | 2013-04-09 22:33 | Comments(0)

信州伊那谷ー山から社会を考えよう
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