細々、山に生きる

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ロープで架線搬出

斜面で伐採した丸太の搬出。住宅の裏の斜面で投げ落とすことはできません。重機などの据え付けも困難な場所です。

手で持って搬出する方法しかないかなと思っていましたが、ロープと重力を使って搬出する方法を試してみました。
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このようにセットします。各部の名称がわからない方は簡単に調べられますので検索してみてください。上方にポーターラップとプラロックを操作する作業者、搬出する丸太の場所にもうひとりの作業者です。
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搬出する丸太にリギングロープの先端を取り付け、プラロックで主線を張ると丸太が浮きます。そのあとはポータラップの摩擦を少なくして丸太を下方へ下ろします。終点まで丸太が移動したらプラロックを緩めることで丸太を地上に接地させます。
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今回20m弱の距離を50kgくらいまでの丸太はスムーズに搬出することができました。

距離が長くなったり丸太の重さが重くなったりすると主線のロープがたわみ、丸太が宙に浮かなくなるので工夫が必要です。
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by k1ro_kanai | 2015-09-29 20:17 | Comments(0)

GRCSを使っての伐採

木をゆっくり倒したい、周りの構造物などにあてずに伐採したい。そんな場合は手段を工夫します。
今日はGRCS(グッドリギングコントロールシステム)という道具を使いました。

強度の強いロープを使って、切る木を吊り上げたりゆっくりと吊り下げたりできる道具です。セッティングには樹上に滑車をつけたり切り落とす木にロープの先端を結んだりする作業が必要ですがそうした作業を地上から行うこともできます。
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こちらがGRCS。巻き上げはハンドルを手動でグルグル回すと最大44倍力の力で巻き上がります。吊り下げは摩擦を利用してゆっくり下ろせる仕組みです。
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このように、立っている木をクレーンに見立てて周りの木を切ることができます。細めの木であれば木を1本まるごとコントロールすることもできます。
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by k1ro_kanai | 2015-09-25 07:38 | Comments(0)

寺の屋根塗り

以前寺の敷地の木の枝落としをロープで登ってやったことをきっかけに、そのロープワークで寺の屋根も塗ってくれと地区の人からお願いされました。

そこに目をつけるか。と関心です。

塗装屋の友人と2人作業。木とは違い寺の屋根ではロープを固定するものが少ないため色々と工夫しました。
また塗装したところは後から足を置けないため塗る順番、ロープをつける場所も考えました。
そして従来の足場をつけて塗る場合よりかなり費用を抑えて作業できました。  地区の皆さんも満足していただき嬉しいです。
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by k1ro_kanai | 2015-09-15 07:52 | Comments(0)

架線講習

長野県の林災防協会という機関が開催する架線教育を2日間、受講してきました。こうした講習は勉強になります。


主に伐採木を搬出する際の架線の貼り方やワイヤーを巻き込む集材機などの機工、操作方法、ワイヤーの強度や編み方、法令関係など盛りだくさんです。

架線の張り方は状況に合わせて様々な方法があり複雑で理解するのが難しいです。しかし一度張ってしまえばとても便利な方法だと思いました。  現在林業現場では架線搬出から作業道を入れて車両で搬出する方法へ変わってきていますが、架線も技術もしっかり理解して使えるようにしていきたいです。
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3胴集材機による架線集材(エンドレスタイラー式)
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ワイヤーアイ加工(かご刺し)
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ワイヤーショートスプライス(2本のワイヤーをつないで延長することができる)
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by k1ro_kanai | 2015-09-11 07:37 | Comments(0)

三峰川の奥地へ2

三峰川の上流部は長い、深い。
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現在三峰川流域で人が住む最上流部の地区は浦(地図◎)0と杉島(地図①)です。しかし以前は更に車で30分ほど行った上流まで人が住んでいました。 

桃ノ木(地図⑤)、平瀬(地図⑥)、塩平(地図⑦)、平瀬(地図⑧)、保久曽(地図⑨)です。塩平地区には分校もありました。私の親戚のおじさんは戦後旧伊那里小学校で教師をしていて、こうした地区へは森林鉄道に乗って家庭訪問へ行ったそうです。

よく注意してみると森の中に生活道路、橋、家屋、石垣など、生活の痕跡が残っていてかつての暮らしに想いを馳せてしまいます。

昭和中期の度重なる水害によって人家や生活道路への被害が多発し、少しずつ地区から人が離れていったようです。地区の生活を支えてきた山林の価値が「暮らしを支えるもの」から、「お金を生み出す経済的なもの」へ変化し、この地で暮らし続けることが困難になった方もいるのでしょう。
それでも平成5年には4世帯の方がここ暮らしていました。ところがこの地に戸草ダムの建設計画ができ、地区全体が水没するため移転を余儀なくされました。平成6年最後の1軒が移転し、この奥三峰の谷から生活の声が消えました。

考えてみれば、昭和中期の豪雨による川の氾濫は、この時期、三峰川奥地で行われた国有林の過度な伐採が一因なのではないでしょうか?その水害から暮らしを守るために、この地から離れてくれというのは理不尽に思います。そして、なんとここまで計画されたダム計画が「現在中断」になっています。一体国は何をしているのでしょう。人々の愛する郷里での暮らし守るのが国土保全ではないでしょうか。。

最後に平瀬、塩平地区から最後に移転された方の思いと、かつての暮らしの写真を載せたいと思います。
【塩平・平瀬記念誌より】
「今でも平瀬に家が残っておれば行きたいが残っていないので仕方がない。わさびもたくさん植えておいたし、福寿草、アツモリ草もたくさんあった。今の家に持ってきたが土が合わないのでみんな枯れてしまった。・・・中略・・子供達がこっちの方が安心だとよく言う。でも山の方(平瀬)がのんきに暮らせるかも。・・後略」
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by k1ro_kanai | 2015-09-04 00:24 | Comments(0)

三峰川の奥地へ1

南アルプス主要部から天竜川へ流れ込む大河、三峰川の奥地へ行ってきました。現在は伊那市ですが旧長谷村その前は伊那里村の塩平(ショベラ)、平瀬(ヒラセ)地区を訪ねその奥にある巫女淵までの1日がかりの往復です。
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現在三峰川流域で人が住んでいる地域は杉島地区が最奥です。ここはかつて三峰川奥地を走る森林鉄道の起点で昭和40年頃まで上流域から伐採された木材の貯木場がありました。(地図①)
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今はこんな感じです。
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さて、奥へ進みます。杉島から奥はダート道で普段ゲートが閉まっており普通車は入れません。
かつての廃屋、分校跡、段々畑、石垣などが森の中に現れます。かつての生活の痕跡が残っています。

森林鉄道の跡もところどころに残っています。(地図②)
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奥へ進むと今は廃業となった小瀬戸の湯が対岸に見えました。建物はなく敷地内の規則的に並んだ桜の古木が見えました。(地図③)
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最後は巫女淵。深く美しい三峰川の淵が切り立った峡谷のそこに見えました。ここでは美味しい水が沸いています。(地図④)
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by k1ro_kanai | 2015-09-03 00:13 | Comments(0)

信州伊那谷ー山から社会を考えよう
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