丸太が売れました
先月、市場へ出品した丸太の市での販売価格が送られてきました。
合計4.6m3でなんと、、、37000円でした。
(一緒の出品したナラ約5m3は次回の市にかけられるそうです。)
非常に残念な結果です。
予想の半分以下です。
単価がよかったのは、末口46cmのサワラの巨木 13500円/m3
サクラ、12100円/m3
でした。(それでも期待以下)
逆に、、
2~3万円/m3で売れるのではと期待したホオは6000円/m3
クリは4500円/m3
でした。(薪屋さんに買ってもらった方がよかった。)
原因は細かったり、ねじれていたりなど素生が悪かったこと、だと思います。
しかし、山にあるのは太くてまっすぐな木ばかりではないんですよね。。
ちなみに、昭和50年ではヒノキ6万円/m3(現在約2万m3)、スギ3万円/m3(現在約1万円/m3)です。このくらいの価格で売れれば、今回のような出品を月1回やれば十分生活できます。
今の時代、まじめに木を切って売って、生計を立てるのは厳しいと感じました。。
それでも僕は続けます。
合計4.6m3でなんと、、、37000円でした。
(一緒の出品したナラ約5m3は次回の市にかけられるそうです。)
非常に残念な結果です。
予想の半分以下です。
単価がよかったのは、末口46cmのサワラの巨木 13500円/m3
サクラ、12100円/m3
でした。(それでも期待以下)
逆に、、
2~3万円/m3で売れるのではと期待したホオは6000円/m3
クリは4500円/m3
でした。(薪屋さんに買ってもらった方がよかった。)
原因は細かったり、ねじれていたりなど素生が悪かったこと、だと思います。
しかし、山にあるのは太くてまっすぐな木ばかりではないんですよね。。
ちなみに、昭和50年ではヒノキ6万円/m3(現在約2万m3)、スギ3万円/m3(現在約1万円/m3)です。このくらいの価格で売れれば、今回のような出品を月1回やれば十分生活できます。
今の時代、まじめに木を切って売って、生計を立てるのは厳しいと感じました。。
それでも僕は続けます。
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by k1ro_kanai
| 2012-02-08 22:26
森林の診断
季節外れの雨も午後にはやみました。
整備してほしいとお願いされていた山の調査に行きました。
樹種、直径、樹高、樹形など1本1本調べました。
地面には藪が茂り、風で倒れてしまった木、病気になってしまった木もありました。
今日調査した山のように、所有する山をなんとか活かそうと考えている所有者さんがいることはうれしいことです。
山主さんにできるだけ負担をかけないように整備できないか、調査結果をもとにこれから作戦をたてます。
整備してほしいとお願いされていた山の調査に行きました。
樹種、直径、樹高、樹形など1本1本調べました。
地面には藪が茂り、風で倒れてしまった木、病気になってしまった木もありました。
今日調査した山のように、所有する山をなんとか活かそうと考えている所有者さんがいることはうれしいことです。
山主さんにできるだけ負担をかけないように整備できないか、調査結果をもとにこれから作戦をたてます。
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by k1ro_kanai
| 2012-02-07 20:46
搬出技術の今と昔
倒した丸太の搬出を行いました。
ワイヤーを巻きとる装置(ウインチ)がついた重機で丸太を近くまで引き寄せます。その後、重機でつかんで下方へと移動させます。
人力ではとても動かない丸太を、重機は軽々動かしてくれます。すごいパワーです。
しかし、重機がなくては林業はできないのでしょうか。。。
そんなことはありません。かつて(50年ほど前まで)は重機なしで丸太を運び出していたのです。
重機がなくても人の知恵と技術とたくましさがありました。
修羅です。
【出典:木曽式伐木運材図会】
丸太を組み滑り台のようにして丸太を滑り落とす方法です。時に水を一緒に流したようです。
http://www.youtube.com/watch?v=5EJgdu74qOo
木馬道(きんまみち)です。
3年ほど前調査で行った南信州のある村のおじいさんは小さい頃この、写真のように木を引き出してきたと言っていました。当然よく死者が出たそうです。牛に引かせない理由は、「人より牛の方が大切なもの」だったからだそうです。
もしものアリコなんて言ってられない時代がちょっと前まであったのです。もしもだらけです。
共通しているのは、重力や水流を利用していたことです。エンジンの助けではなく、地球に手伝ってもらっていたのですね。
いずれも、高い所に山林があったからできた方法です。「高い所に森がある。」当たり前のようですがとても重要なことです。海外では平原に森があることも一般的なのです。
山に森があるという日本の特色を生かした林業技術を、昔に学び直すことも重要なのではないでしょうか。
ワイヤーを巻きとる装置(ウインチ)がついた重機で丸太を近くまで引き寄せます。その後、重機でつかんで下方へと移動させます。
人力ではとても動かない丸太を、重機は軽々動かしてくれます。すごいパワーです。
しかし、重機がなくては林業はできないのでしょうか。。。
そんなことはありません。かつて(50年ほど前まで)は重機なしで丸太を運び出していたのです。
重機がなくても人の知恵と技術とたくましさがありました。
修羅です。
【出典:木曽式伐木運材図会】
丸太を組み滑り台のようにして丸太を滑り落とす方法です。時に水を一緒に流したようです。
http://www.youtube.com/watch?v=5EJgdu74qOo
木馬道(きんまみち)です。
3年ほど前調査で行った南信州のある村のおじいさんは小さい頃この、写真のように木を引き出してきたと言っていました。当然よく死者が出たそうです。牛に引かせない理由は、「人より牛の方が大切なもの」だったからだそうです。
もしものアリコなんて言ってられない時代がちょっと前まであったのです。もしもだらけです。
共通しているのは、重力や水流を利用していたことです。エンジンの助けではなく、地球に手伝ってもらっていたのですね。
いずれも、高い所に山林があったからできた方法です。「高い所に森がある。」当たり前のようですがとても重要なことです。海外では平原に森があることも一般的なのです。
山に森があるという日本の特色を生かした林業技術を、昔に学び直すことも重要なのではないでしょうか。
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by k1ro_kanai
| 2012-02-06 23:14
道を拓く
森林整備をするにあたり、木を切る以前にすることがあります。
道をつくることです。
ある道を使えばいいじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、山全体を整備するには、機械が入ったり、丸太を運び出したりする道(作業路)をつくることが不可欠です。
写真は、今の現場でつくった道です。一緒に仕事をしている方が作りました。道の作り方は独自で勉強して技術をつけたといいます。こういう「自分でやってみる」姿勢も大切だなと勉強させられます。
日本は、この写真のように、「谷沿い」に道をつくるのが、慣習のようです。しかし、谷には、水が集まるため、道路が壊れやすい。この道も次回の整備の時にはなくなっているかもしれません。
一方、ヨーロッパの林業は「尾根」に道をつくるようです。丸太は大型の重機と架線で引き上げて集材します。日本でも導入も模索し始めているようです。どうせ作るなら、少し手間をかけてでも丈夫で長く使える道がいいですね。
この、作業路に関して少し調べてみました。日本と、ヨーロッパの林業先進国、オーストリア、ドイツとの比較です。
【出典】FAO,2005
【参考】農林水産省,森林・林業再生プラン推進総合対策について,2010(google,FAOSTAT2009,林野庁木材需給表からのデータを含む)
日本の山林には、作業路はかなり少ないことがわかります。オーストリアと比較すると、日本は地形を言い訳にはできないようです。
これだけたくさんの森林資源を抱えている国なのに。。まだまだやることはたくさんありそうです。
道をつくることです。
ある道を使えばいいじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、山全体を整備するには、機械が入ったり、丸太を運び出したりする道(作業路)をつくることが不可欠です。
写真は、今の現場でつくった道です。一緒に仕事をしている方が作りました。道の作り方は独自で勉強して技術をつけたといいます。こういう「自分でやってみる」姿勢も大切だなと勉強させられます。
日本は、この写真のように、「谷沿い」に道をつくるのが、慣習のようです。しかし、谷には、水が集まるため、道路が壊れやすい。この道も次回の整備の時にはなくなっているかもしれません。
一方、ヨーロッパの林業は「尾根」に道をつくるようです。丸太は大型の重機と架線で引き上げて集材します。日本でも導入も模索し始めているようです。どうせ作るなら、少し手間をかけてでも丈夫で長く使える道がいいですね。
この、作業路に関して少し調べてみました。日本と、ヨーロッパの林業先進国、オーストリア、ドイツとの比較です。
【出典】FAO,2005
【参考】農林水産省,森林・林業再生プラン推進総合対策について,2010(google,FAOSTAT2009,林野庁木材需給表からのデータを含む)
日本の山林には、作業路はかなり少ないことがわかります。オーストリアと比較すると、日本は地形を言い訳にはできないようです。
これだけたくさんの森林資源を抱えている国なのに。。まだまだやることはたくさんありそうです。
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by k1ro_kanai
| 2012-02-05 00:11
冷え切った朝
最低気温、伊那は-13.7℃。
極寒ですが、気持ちのよい朝でした。
寒いというより痛い空気の中、早朝ランニング。アルプスがきれいです。
寒さでつま先がちぎれそうに痛みながらも、1日森林整備頑張りました。
明日からいよいよ春です。
極寒ですが、気持ちのよい朝でした。
寒いというより痛い空気の中、早朝ランニング。アルプスがきれいです。
寒さでつま先がちぎれそうに痛みながらも、1日森林整備頑張りました。
明日からいよいよ春です。
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by k1ro_kanai
| 2012-02-03 21:10
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