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細々、山に生きる

三つ紐切り

今、林業現場では、当たり前のようにチェーンソーで木を抜倒しています。

日本でチェーンソーが本格的に導入されるようになったのは戦後からです。それ以前は大きなのこぎりや斧を使って木を倒していたそうです。

斧で大木を倒す方法に三つ紐(みつひも)切りという方法があります。

三つ紐切り_a0254759_21245377.jpg

【木曽式伐木運材図会】

斧で3方向から幹に切り込みを入れていき、それらを幹の中心でつなげてトンネルのようにします。トンネルは3本の足で支えられているようになりますが、そのうち重心の無い方の1本を最後に斧で切り落とすと木が倒れるという仕組みです。

昨年長野県の林業の研修で実際に三つ紐切りを行ったときの様子です。

三つ紐切り_a0254759_2129509.jpg


研修生みんなで交替して行って1本倒すのに約1時間です。非常に体力を使います。

かつてはこの方法で抜倒し、同じく斧で枝払いと玉切りまでを、なんと1人1日3本やっていたそうです。(指導して頂いた長野県林業士の方のお話より)すごいですね~。

ちなみに今日、私が伐倒した木の本数を数えてみました。灌木と枯れ木以外のある程度の太さのもので17本でした(枝払いまで)。
体を使う仕事とはいえ、チェーンソーのお陰で楽に、たくさん倒すことができるようになってるんですね。改めてチェーンソーに感謝です。



by k1ro_kanai | 2012-02-27 21:32

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