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細々、山に生きる

木漏れ日のある林に

「小屋の前の林が成長して小屋に光が届かない。木漏れ日が射すように木を間引いてほしい」

そんなお願いを受けました。現場は30~40年生のヒノキ林。確かに植えられたまま成長していて林の裏にある小屋は真っ暗です。

今回は若いヒノキ林ですが、それでも間伐材を有効に売って山主さんの負担を少なくしようと作業にあたっています。
木漏れ日のある林に_a0254759_23433451.jpg

私がこれまで携わった間伐現場ではこれまで丸太を4mに切ることが多かったです。ほかの林業の現場でも4m造材が一般的ではないでしょうか?

しかし、丸太市場の市況表をよく研究してみると、「細めのヒノキに関しては4m丸太より3m丸太の方が単価がいい!」
木漏れ日のある林に_a0254759_23445171.jpg

(※↑伊那木材市場市況表1月9日。値段は左から安値、高値、中値。単位は円/m3)
さっそく設計士の友人に聞いてみると、ヒノキは柱で使うことが多く、長さは1間半(2m70cm)かその倍だとのこと。だから3m丸太で十分なのです。4m丸太は、土台や梁桁などに使うそうです。

なるほどなるほど!そこで今回はすべて3m造材にしました。いい柱になりそうです。

山側の人間(林業者)として、もっと使い手側のことを知っておかなくてはいけませんね。



by k1ro_kanai | 2014-01-23 23:27

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