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細々、山に生きる

間伐材の放置

森林整備の中で間伐作業は混んだ林を間引くことで林内に光を取り込み、残された木の生育を促す役目を持つ重要な作業です。私たちきこりにとって、近年の山仕事の多くはその間伐作業です。

近年、間伐した材も林内から搬出し利用するようになってきました。しかし作業道から遠いところで間伐された材や、売り先のなさそうな間伐材は伐採したままその場に放置されることも多くあります。これらの材を「林地残材」といいます。

林地残材も長い時間をかけて分解されやがては土に帰るといわれています。しかし、粗雑に放置されると山腹の水流をせき止めたり他の木の成長を阻害したりと悪影響もあります。何より山の見た目が荒れた感じになり、人が林内を歩くことも困難になります。

さて2年半前の冬に間伐した山で林地残材が多く残ってしまった箇所を今回見に行ってきました。↓2年半前に間伐作業を行っているときの現地の写真です。
間伐材の放置_a0254759_23323263.jpg

上の写真の真ん中やや左上のあたり(材が残っているところ)へ行って現地の今の状態を取った写真が下の写真です。林内に光は差し込んでいますが、林地残材が多いところは土壌が材に覆われる形になっていて本来生えるべき下草が生えていません。材もまだまだ土に帰るには程遠い状態です。
間伐材の放置_a0254759_2322281.jpg

山をよくするには間伐作業だけでなく「いかにその材を搬出するか」が重要です。そのためにはいかに間伐材の活用方法を見つけるか、創出するか、といったことにも力をいれて取り組む必要があります。



by k1ro_kanai | 2014-07-01 23:07

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